【たとえばそれが恋なのだとして】言語のカテゴライズ性と恋の抽象的認識変化について
どうもです。百合MADistの端くれ、たけつきです。
ただの「ちかりこMAD制作手記」です。
今回、制作着手当初、だだのダンスMV風MADだったはずが、
ちかりこ妄想百合MADに変貌した、その中身に迫ってみたいと思います。
では、恋する?梨子ちゃんダンスMV妄想百合MAD です。
◆ 実は百合MADじゃない
この曲って普通にとらえれば恋愛ソングなんですよ。
タイトルは「ORDINARY LOVE」意味は普通の愛、何気ない愛とかでしょうか。
サビの、「ありきたりな日常でさえも、あなたとなら輝きだす」を主軸に
一緒にいることの気持ちを綴ってる感じなんでしょうね。
で、百合MADです。なんて宣言しておきながら、
実は恋愛ソングだと捉えてMADを作っていない説をまとめたいと思います。
◆ どうやって終わらせて、どうやって始めようか。
結論から言うと、「たとえばそれが恋なのだとして」って仮定してる時点で、
最終的には、恋であることへの否定もしくは保留の答えが待っているわけです。たぶんね。
1行でいいます。
最後の「手をつながず2人で並ぶ」2カットをやりたくて、最初に比較を入れただけ。
と思ってください。
歌詞の内容を、「たとえそれが恋じゃないとしても」と結論付けて、
そこへ落とすために動画タイトルをつけてるんですけどね。
なんでそう捉えたのかと言われたら、それは……ただの僕のお気持ち問題です。
ちなみに全編ダンスMVだったときの原題(仮)は、
「りこっぴーの、舞い降る想いはセレナーデ」(没)
結局、最後をどう終わらせたいか決めて、そのためにどう始めるかを決めて、
途中は、なんかそれっぽく、という、いつもの作り方です。
◆ 貴女となら、それはどんだけ輝くのか
さらっと歌詞をながしていきます。
※この曲は桜内梨子の声優さんの曲なので、桜内梨子とは関係ありません。
♪ 笑っちゃうくらい全く違う私たち ショーウィンドウ映る姿さえ
並んでたら恋人に見えるかな まさか兄妹に思われてるかな?(この場合は姉妹か)
自分の気持ちに想いを巡らせ、これは恋なんじゃないかという気づきですね。
恋人に見えたらいいなという淡い想い。自分の気持ちに恋というバイアスをかける一歩目。
写真コラ作るの好きなんですよ。楽しいです。
新しい一日が始まります。今日も彼女に会えるよ。
こんなことでもなければ使われないだろう、梨子ちゃん寝起きカット。
これはね、説明するとですね、使いたかっただけですね。カワイイね。
梨子ちゃんね、ルームウェアの胸にね梨のワンポイント付いてるの。これはなかなかのセンスよ?
♪ 他の人に見せることのない素顔を 知ってるのはあなたしかいない。
シャボン玉でフゥーって素顔を見せてるイメージだったので入れました。なんでかな。わからんちん。
花畑は手前から空まで5レイヤーに分けてるんですけど、思ったより尺が短くなって見た目意味なかったかもw
♪ だから多分周りのイメージとは違う でもねそれでいい愛はここにある。
私の密かな願い、大切な想いは、誰にも知られることなく
別にね、ただ仲のいい友達だと思うんですよ。
「でもね愛はここにある」ってはっきり言ってますねw 勘違いやね、しらんがな。ハイ次。
♪ 太陽みたいにあなたが微笑むと、穏やかな空気が流れる。
あぁ、この顔、もう完全に落ちてますね、桜内さん。
MVに合わせて60fpsで作ってるの忘れてて、アニメ切り抜いて置いてみたら、
倍速になったので速度落とすっていう変なことやってます。アニメ切り抜いて違うシチュ作るのは楽しいね。
地味ですけど、桜が咲くアニメは左右反転させてます。
左側で桜が咲いて、その位置から手を伸ばしかざすような流れにしたかったんですね。
上のひまわり千歌ちゃんも左に走って、左から出てきて振り向いてます。見やすくなってればいいなぁ。
♪ ありきたりな日常でさえも
はい! ズドーン!! やりたいだけ!!!
サビ以降はカット数が多めです。なんかね、気持ちが動きますね。
♪ あなたとなら輝きだす
あなぁたぁとぉぅ~なぁらぁ~♪ かがぁやぁき~だぁす~♪
ここ!ここですね。ちょっと待ってくださいね、早口でしゃべります。
無難ではありますけど、「あなたとなら」で千歌ちゃんを映そうと思っていました。
ただ、どういう千歌ちゃんを映そうかを考えたとき、彼女がどういうシチュエーションで、どっちを向いてて、それを桜内さんはどっちから見てるのかを、わたくし真剣に悩みすぎて、画面の前でずっと「あなぁたぁとぉぅ~なぁらぁ~♪」って言いすぎる。をやってました。
「正面から優しい笑顔で」「満面の笑顔で」「口元から胸元までをアップ」「正面から顔左半分」「逆光で顔が見えない」「振り向いていただく」「何気ない横顔」とかとか考えましたが、どれも、「あなたとなら」ではなく、いつも呼んでる「千歌ちゃんとなら」のイメージだったんですね。
なんか違うなぁと思いながら、これ?かな?と思ったのが、
夕日の逆光で、見えるか見えないかの彼女の背中。数歩斜め後ろから微妙な距離感で、何をしてるでもなく立っている後姿を見て、ふと、二人称「あなた」として彼女を見ている桜内さん、約30フレーム(0.5秒)の図です。
はい……次、いきましょうか。
♪ たとえなにが起きたとしても、たまに傷つき傷つけても
息が触れあうほど近くで、何気ない日を信じていて
いっしょにいたいね~って言ってますね。そういう気持ちは大事よ?
心を豊かにしてくれるからね。
梨子ちゃんが自分の気持ちを表す手段としてピアノは欠かせない。
なのでピアノシーンを少し入れてます。たとえ、過去作と何度素材被りしようとも!
「息が触れ合うほど」のもだえる感じと、「近くで」の引き寄せる手振りがお気に入りです。
何気なく歩いてるところを撮りました。
全体を通してみて、大体こんな感じですね。
あ~ん これはかわいいね
アニメから2人の通学バックのカット
梨子ちゃんのバックには梨のキーホルダーがついてます。シャレかな?シャレてますね。
ホントは(左)千歌と(右)曜のバックですが、キーホルダーを付け替えました。曜ちゃんスマンな。
ゆったりとした曲のイメージで作ったので、なるべくいろんなところを追いかけて見なくていいように心がけました。視聴者さんは多分この辺を見てるだろうなという所から、次のシーンの要所が始まるように出来てれば成功かな。シーンチェンジの方向なんかも一応気を付けてます。(できてないところもありますけどねぇ~)
◆ たとえそれが恋じゃないとしても
ええ、別に恋愛ソングで良いんですよ。曲名もそう言ってるし。
ただ一緒にいて穏やかな気持ちになれる。何気ないありきたりな日常でもあなたとなら……。
でもね、この「動画」のタイトルは、
「たとえばそれが恋なのだとして」です。
僕が「この曲」を「ちかりこ」にあてたとき、「僕はこの子たちの関係性をどう思ったのか」が動画のタイトルです。じゃなきゃ、わざわざ動画に妄想ポエムタイトルなんてつけないのです。
「桜内梨子さんが高海千歌さんをどう思っているのか」という視点で曲をとらえた訳ですが、この曲で歌われている気持ちなんて、言ってしまえば恋愛である必要はない。という捉え方ですね。
僕の中にある彼女らの関係性の主軸が「恋愛である必要がない」ところにあるだけです。曲自体は紛れもなく恋愛ものですが、それはそれです。
「恋って何ですか」みたいな問いかけではなくて、
彼女が自分の気持ちを「恋」とタグ付けして収納し、「恋」とカテゴライズされたフォルダから感じた気持ちを展開するならば、それは恋だね。でも恋であろうとなかろうと、何気ない日々を一緒にいたいと思う気持ちは、ただそれだけのものだよと。
それはきっと恋なのだけれど、たとえそれが恋じゃないとしても
「笑っちゃうくらい全く違う私たち、なのになぜか居心地がいいの」
友情だろうと恋愛だろうと「ちかりこ」は尊いよ。その関係性に名前なんて必要ないのじゃ。
と思った。と言う感想文に絵をつけつつ、
そんなことは気にせず、桜内梨子さんが千歌ちゃんを"しゅきしゅき"言ってる
ダンスMV動画が出来上がりました。
……ただのダンスMVがどうしてこうなったのかw 僕も大概やね。
はい! 以上です。
ここまで読んでくれた方、なかなかの物好きですね。ホントありがとうございます。
では、またなんか作った時にでも、お会いしましょう。